二十四節気の第23が小寒で、第24が大寒。 小寒~大寒~立春の30日間は寒の内(=寒・寒中)と言われ、大寒は1年でもっとも寒い時期を表しています。
寒の内の真っ只中の1月12日。 寒さにめっぽう弱い私は、カッパ号で小田原の先のR135湯河原まで行って足湯につかり、輪行して帰るつもりでした。
R134からR1へ入る大磯で、何気なく、いつもより2つ手前の信号で大磯港のほうへ曲がると、西湘バイパスの桁下から見える大磯北浜海岸に見慣れないものが置かれていました。 気になって自転車を止めて砂浜へ歩くと、、なに?なに?
おおお! お焚き上げですかぃ。 点火18時って書いてあるし。
大きく円錐状に組まれた藁にダルマが乗せられており、これがいくつも海岸に並んでました。(たぶん9基)
大磯・左義長(さぎちょう)。 平成9年には国の重要無形民族文化財と指定されている行事です。 →左義長(リンク)
だるまのをはじめ正月の縁起物を小正月に焚く火祭で、地方によってやはり左義長と言ったり、どんど焼きとかお焚き上げ等いろいろと呼び名が変わるようです。
ともあれ、これを見ない手はない、迷う事なく即断で予定変更(いつもの事ですが)。 点火までにはまだまだ時間があったので、その辺をフラフラと走って、食事でもして温まってから18時近くに再訪する事にしました。
すっかり暗くなった点火時刻近く。 地元の皆さんが、長~い竹の先に餅をくっつけて集合。 火であぶった餅を食べると風邪を引かないって。 その名も、団子の木。
団子の木。 めっちゃ欲しい。。。 昼間だったら地元のどこかで売っていただけたのかな? 調査?の末に、ファミマで売り切れ状態を発見しましたけど。。
暖かい。(^^) 夜空に火の粉が舞い、とてもキレイでした。。
燃え盛る火の周囲では、団子の木。 来年は絶対に買ってくるぞ(←固い決意)。 ファミマでは700円だったし(←買う気満々)。
火が大きくなったところでフンドシ姿の男達が現れ、ヤンナゴッコが始まりました。
悪霊や疫病神を封じ込めた仮宮(そり)を破壊して海と陸で引っ張り合い、そして町の中を引き回すという厄払いの行事で、この大磯では一つ目小僧が厄神のようです。
ふんどし姿で海へ駆け込んだり、火の回りで掛け声が飛んだり聞こえてきて、悪い奴をやっつけてる感たっぷりでした。 もうね。 集団でボコボコにされてましたよ(コワ)
すっかり楽しんだ後は再び寒空。 最初の予定通りに帰路は輪行でしたが、衣類は煙臭くてシューズは砂だらけ。 それでも、悪霊&疫病神のフル・ボッコには心底スッキリしましたよっ!
小正月の素晴らしい厄払いでした。
実は、つい最近までお焚き上げをよく知りませんでした。 幼少の頃は家(材木店)で神事をやっていたので年末のお焚き上げの習慣は有ったのですが、自分が社会人になったらすっかり忘れてしまいました。 てんでダメですね。
よって、これまでずっと御守りや御札の扱い方が分からず、溜まって持て余していました。 大事にしているのならまだいいのですが、現実には家のどこかで埃をかぶってるか、引き出しの奥などで目にも触れずに放置されているかのどちらかでした。 粗末にしてるのと変わりありません。
心をこめて神社へ行く習慣がなかった私ですが、自転車で小田原へ来て松原神社へ寄るようになってから、お焚き上げをして御守りや御札を一新するという方法を知りました。
御守りや御札を祀るのは一年間。 お焚き上げとは、お守り頂いた神々に感謝の心を捧げ、諸願成就を改めて祈念する神事であるそうです。 ついては昨年末に松原神社を訪れた際、今まで粗末にしていた古い御札とだるまのお焚き上げをしていただきました。 感謝。
そして年が明け、1月4日(土)の事。 小田原までカッパ号で走り、松原神社へお参りをした際に、今年も道中を安全に行く事を誓い、新しい木製の御守りを買いました。
失くさずによく見える場所として、リュック外側のネットの中につけました。
2013年末にはお世話になった御札に感謝してお焚き上げをし、新年(4日)に新しい御守り。 そして小正月の左義長。 心新たに2014年を楽しみたいと思います。
コメント
私も寒川神社のお札をバックに忍ばせて走っています。
いまのところブルベでDNFや天候不順なし。
お守りが守ってくれているのでしょう。
お互いの旅の安全をお守りに願掛けしておきましょう。
なんてね(笑)
☆ kaol_suppleさん
コメレス遅くなりました、スミマセン
私は過去のツルちばや佐渡で雨が多かったから、ブルべのような長距離で天候に恵まれるというのは羨ましいかぎりです。
小田原で御札をいただいたときは道中の安全は祈願しましたが、天候を祈願するのを忘れましたw よく行く場所ですが、2月に入ってからは雪が続きました。 早く祈願しに行かなきゃ〰