チネリ・イクスペリエンス(Cinelli Experience)の組立の続きです。
(2月3日の作業を分割して記載しています)
ここまでは躯体(Fフォーク、ハンドル、サドル)を組み立ててきており、本編ではコンポーネントの装着をレポします。
すべてのコンポーネントはリタノフで使用していたもので、主に6600系アルテグラです。 まずはキャリパーブレーキ:BR-6600の取り付けからいきたいと思います。
後日になってシュー(R55C3)を購入しましたが、この作業の時点では手配しておらず、完成後の初ライドに向けて、既存のシューをメンテナンスしておきたいと思います。
シューの表面を見ると、擦れたリムが金属片となって多数刺さってキラキラと光っています。 ブレーキをかけたときにシュルシュルと異音が発生した場合は、パーツクリーナーで磨けば大抵はキレイになりますが、この金属片のために、磨いても異音が消えてくれません。
これら金属片は先の尖ったペンチ等でひとつひとつ抜いていくのですが、このチマチマした作業が意外と楽しいもんですw 作業後に異音がピタッとなくなるのも嬉しいです。
ブレーキは自転車を運転する上で緩むことが許されない部品です。 自転車に限った事ではありませんが、脱落して困るようなボルトには、滑り止め防止策(薬剤)が施されています。 ロックタイトという商品名だったと思いますが、そのうちに購入しなきゃって思いつつ、私はまだ持っていません。
したがって、パーツクリーナーで拭き取ってしまわない様に気をつけ、グリスも塗らない事にします。
制動(ブレーキ)系の装着を終え、次は駆動系の装着をします。
これもリタノフでずっと愛用していた、FC-R600。 今のコンポでは異端児的な型番です。 詳しい事は分かりませんが、ノーマル(52-39T)が主流だった頃にコンパクトドライブ(50-34T)をラインナップさせた時の型式らしいです。 10速のコンポーネントですが、66系アルテグラに所属するとか、56系105に所属するとか、いろいろと言われています。 私はずっとこれをアルテグラだと思ってたんですけど、どれが正しいのか結局のところは不明です。
BBに接触する部分には、スムースな回転と水の浸入防止策として、グリスをたっぷりと塗布してからの装着としました。
チネリの付属品の中にフロントディレイラーの専用バンドが同梱してあり、仕様の上では『直付け』とされています。 フレームを見るかぎりシートチューブは特殊な形はしておらず断面は正円なので、リタノフから外したバンド式のFD-6600を使用するつもりでした。(直付けは用意せず)
ところが。 バンド径31.8mmのFDで大丈夫だと思って取り付けようとしたら、シートチューブの方が太くて、まったく適合しませんでした。 マジっすか。。
困ったぞ、、、と思ったところで、自転車グッズの中にFD-5600が埋もれてるのを思い出しました。 105のFDですが、たまたまヤフオクを見てたらタダ同然の新品(箱なし)で誰も入札しておらず、適当にポチッておいたらそのまま落札されてしまった、というものです。
超破格とは言え、34.9mmという太めのバンド径が合わないのを知りつつ、使いもしないのに買ったのは明らかに無駄遣い(反省)、エアキャップに包んで用具群の奥深く保管していました。
そんな無駄遣いが、偶然にも役に立つ時がきました。
今度はピッタリ! 新品なので装着位置をガイドしてくれるシールがついているのが便利。 グレードやバンド径が違うのに偶然にも同じ104gでした。 コンポーネント的に不揃いですが互換は保たれているので、これでOKとします。
リアディレイラーにはRD-6600-SS。 既に換装してあるプーリーの動きが渋くなっており、過去に分解清掃しても解決しなかったので、近日、プーリーを新品にしたいと思います。
コンポーネントの取付を終え、これでロードバイクらしい形になってきました。
完成車と同等の状態まで残る作業は、ワイヤー類、チェーン、バーテープ、です。