チネリ号の組立をのんびり書いているうちに、完成後の休日に走った記事が3編(=3週間分・434km)にもなってしまいました。 これまではコンポーネントおよびケーブル類の装着までレポしてます。 本編Part.5ではチェーン装着をレポートし、組立作業を締めくくりたいと思います。
チェーンを適正な長さに切ってスプロケットやディレイラーを通し、最後にチェーンを繋ぐ。 チェーンカッターさえ有れば非常に簡単な作業ですが、初めて装着する時は、その車体に合った長さを調べる必要があります。
この作業の為に、リタノフ解体の際にチェーンを捨てずに保管しておきました。 長さを変えながら装着して、どれがピッタリいくのかやってみたいと思います。
前50-34Tというコンパクトドライブ、後12-25Tという一般的なギア比。 リタノフから引き継いでいますし、ツバメ号も同様です。
車体のサイズ(チェーンステー長(BB軸~後輪軸))と実際のチェーン駒数(=リンク)は、、、
- リタノフ 412mm に対して 106リンク
- ツバメ号 405mm に対して 104リンク
- チネリ号 407mm
リアディレイラー(後の変速機、以下RD)はRD-6600SSを使用。 ツバメ号のRDはmicroSHIFT-ARSISで、RD-6600SSとほぼ同じ大きさです。
チネリ号は104リンクか106リンクかのいずれかとなるので、両方ともやってみたいと思います。
上段はリタノフ(106リンク)、中段はチネリ(106リンク)、下段はチネリ(104リンク)です。 ギア構成は、左から前50後25(最も張ってる状態)、前50後12、前34後25、前34後12(最も緩い状態)です。
チネリ号に於いて106リンクでは前34後12でチェーンが余ってRDがペチャンコに畳まれています。 一方、104リンクは、前50後25においてテンション(=張力)がキツくペダルが重くなります。
トータルで考えてもチェーンが張られていないのは良くないので、全域が稼動する104リンクが正解のように思えます。
前50後25は信号スタートの度に使うし、登坂で前をインナーに落としたくないときにこのギア域になります。 いくら高い機材を使っても、いくら丁寧にメンテナンスをしても、こんなに重要なギア位置に対してRDのテンションが走行の妨害をしているようでは、すべての価値を下げる気がしてなりません。
それに比べ、前34後12は気をつけて使わなければいいし、実際使った事があまり無いです。 フロントアウターにて近似したギア比(前50/後17~19)で代用も可能です。
こんな我流な考え方は、人様にはおススメできませんが、乗り手自身が自己責任でセッティングするのだから問題ないですね。(^^)
ついでに、RDのキャパシティーの話です。
写真にあるように、RDが張力を持ってることで変速が実現していますが、このカバーできる歯数の差をキャパシティと呼びます。 私のコンポの場合、フロントのキャパシティは16T(50-34=16)、リアのキャパシティは13T(25-12=13)で、全体で29TをRDの腕の振りがカバーする事になります。 この全体数値の限界値をトータルキャパシティと言います。
写真にある、RD-6600SSは腕が短いタイプでトータルキャパシティは29Tです。 ロングゲージのRD-6600GSは37Tです。 そこで、同アルテグラ6700系の場合、RD-6700SSは34T、RD-6700GSは40Tです。
話が複雑になるので使用可能なCS歯数などは割愛しますが、現状よりもワイドはギア域にしたい場合は、もっとキャパシティの広いRDにしないといけません。 手元には11-28Tなんていうワイドなカセット(CS-6700)が有るので、今後はRD-6700SSにするという選択肢もアリかもしれません。
なお、公称のトータルキャパシティより2Tくらいの余裕がある事、6600系の6700系の互換性はフロントほどシビアではない様です
これにて、チネリイクスペリエンスの完成です。 楽しみにしていた重量(ペダルなし)は、普段使う予定のホイール:WH-6700装着で8.09kg。 あとひと頑張りで8kgを切るところ!
試しにWH-7801SLを履かせてみたら7.97kgでした(嬉) 今度はデュラを履いて走ってみたいと思います。
5編に分かれ、アップするのに1ヶ月かかった記事に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
冒頭に書いたように、既に400km以上乗っており、この先は改良をしていきたいと思います。 念のため切り残した余分なコラムのカット、動きが渋いままなプーリーの交換。 今後はこれらを進めていきたいと思います。