ペダルを分解してみたぞ！

シマノ　PD-A530　　私のペダルの中では最も新しいもので、クロスバイク＝Ｐａｎｄａ用です。　見た目にデカい！

片面が普通の靴でも使えるのはもちろん、SPD使用の発進時にキャッチし損なっても、広いフラット面を踏んで加速できるのが便利です。

対して、ロードバイク＝カッパ号で使用しているPD-A600。　アイスグレーで無駄のないフォルム。　さすがアルテグラと思うほどに美しいペダルです。

ただし、裏返って踏んでしまうとクリートでガリガリとやってしまうため、昨年10月から僅か半年でキズだらけ（泣）。　傷はまぁ仕方ないとして、つい先頃からクランク回転毎にカチカチと異音を出すようになりました。　すごーく気に入ってるのにショックが隠せません。

とにかく使用を中止。　策を練ることにしました。

2011年11月以来、Spinforce、WH-R500、WH-6700のハブを分解しグリスアップ。　時期を同じく、リタノフやツバメ号で使いこんだPD-5600（SPD-SL／105グレード）が不調となり分解メンテしました。

ホイールはちゃんと動いているので、結果うまくいった模様ですが、ペダルは改善されませんでした。　原因もよく分からず、追加メンテへのテンションがあがらないままブログ記事にもせず、現在に至ります。

こんな状況の中。　使用開始からわずか半年でメンテが必要かどうかさえ分からない「大事なペダル」へ、リスクを冒して分解清掃をしようなんて気にはなれません。

そこでコレ、錆びてしまったPD-A520（SPD）。　使いこんで動きが渋くなったまま使わなくなっていた物です。　失敗をしても現状に影響はないし、成功すれば使えるペダルが増えます。

練習には打ってつけ。　ペダルの分解メンテは２回目ですから、今回こそは失敗しないように頑張ります。

使用する工具は軸の着脱に使う専用工具TL-PD40とそれを回すための36㎜スパナ（＝ヘッドスパナ）。　玉押しを回す10㎜スパナ、ロックナットを回す7㎜スパナ（コンビネーションがベター）です。

軸を抜いてロックナット・玉押しを外すとベアリングが出てきます。　筒状の器具の両側に12個ずつ、計24個。　よそ見してると無くしてしまうくらい小さな金属球です。　筒とベアリングの左右を間違えないように、慎重に作業をします。

玉押しの強弱について。　ホイールの場合は多少のゴリゴリ感が残る程度と聞いていますが、本ペダルでゴリゴリ感を残してみたら、軸を固定（作業完成）後にペダル自体にゴリゴリ感が出てしまいました（１度目の作業）。　新品のペダルってこんなにゴリゴリしていなかったんじゃないかって思います。　再び軸を抜き、ガタが出ない程度に緩めて作業完了としました（直後＝２度目の作業）。

グリスアップの結果。　今回ばかりはペダルは小気味よく回るようになりました。　玉押しを少し緩めたからよく回るはずですが、ガタが出ては意味がありませんので、実際に使ってみないと結果は分かりません。

いつものコースで稲村ヶ崎まで往復約150㎞走ったところ、またしても同じ異音が（汗）。　直ってないじゃん。

いやいや、待てよ。　クランク回転の周期で発生する異音の殆どはペダルが原因と聞いてますが、もしかしたら、違うのか？

冒頭に出ました真新しいPD-A530。　Ｐａｎｄａから外してカッパ号へ装着し、100㎞ほど走ったところ、、、、同じ異音が発生。　真新しいペダルを含め３つのペダルの装着で同じ結果ということは、ペダルの故障ではない可能性が高い。

ついては、PD-A600（＝お気に入りのアルテグラ）をＰａｎｄａに装着して数十kmほど走ったところ異常なく快適、メンテを行ったPD-A520も異音なし、　同じ３つのペダルはＰａｎｄａ（こちらはほぼ新車ｗ）では正常。　最初からこうしてチェンジして使ってみりゃ簡単な話でしたね、アハッ（今さら気付いたｗ）

何百キロも走るわ、ペダルを分解するわ、すご～い遠回りでしたが、大事なPD-A600を分解せず、朽ちていたPD-A520が復活できた点を考えたら、結果オーライ。　以降は、クランク回り（またはハンドルやシートポスト）を総点検したいと思います。

最後に、愛しきビンディングペダルたち。

SPD系では、PD-A530（381g実測）、PD-A520（315g実測）、PD-A600（292g実測）、PD-M324（533gカタログ値）。　
SPD-SL系では、PD-5600（325g実測）、PD-6700（317g実測）

お気に入りのPD-A600のみ300を割ってもっとも軽量。　コレクションとしてはPD-M324（533gカタログ値）がアンジェリーナ号と共に嫁いでいってしまいましたが、あれはあれで両面使えて良かったです。　ペダル、見てるだけで楽しいです。